発売は1996年だが、レコーディングは「ワンダラー」の翌年の1981年ということで、ここで採り上げる。
「ワンダラー」発売後、サマー、モロダー、ベロッテのトリオは次作のレコーディング(またもやアナログ2枚組)を始めていた。
しかし、その現場にゲフィン・レコードの社長があらわれ、その仕上がりに満足せず、このアルバムごとお蔵入りにしてしまった。そして、クインシー・ジョーンズと組ませて次のアルバムをレコーディングさせた(みたいなことは以前にも書いた)なので、前作から丸々2年空いてしまった。
それでも、お蔵入りのままでなく、ちゃんと発売されてよかった。ちなみにレーベルはカサブランカの身売り先のマーキュリー・レコード(ここら辺の事情は「情熱物語」で書く)このアルバムからのシングル発売は無い。
さて、前作の反省からか、全体の雰囲気が「華麗なる誘惑」あたりの感じに戻っている。個人的にはこちらのほうが地に足が付いている感じで好ましい。
往年のハードロック調の"Leave Me Alone"
バグパイプのような伴奏が印象的な"To Turn the Stone"