ドナ・サマー「クレヨン」(2008)

ドナ・サマーの公式アルバムも、これでとうとう最後になってしまった。発売はソニーブルゴーニュ、プロデュースは曲ごとに違うパターン。
録音に2年をかけただけあって全ての曲が非常に完成度が高く、終わった後に「あれ?もう終わり?この倍は聴きたかった」と思う曲ばかり。当時のドナの声に合わせて制作されているから「ライブ&モア・アンコール!」で感じられた残念さは当然無い。
基本的にはエレクトリック・ダンス・ミュージックであるが、アフリカやラテンその他の導入も効果的。これはもう、70年代、80年代のドナとは切り離して考えるべき、新生ドナ・サマーの誕生と言っていい。全ての曲作りにドナが関わっており、この先も充分発展を予想させる高いモチベーションを感じる(すべての曲作りにドナが関わっているし)次のアルバムが楽しみ!と、当時聴いていたら思っていたことだろう。しかし、この4年後にドナは亡くなってしまう・・・・
残念な事ではあるが、最後にこの傑作を残してくれたのだから、良しとしなければならないのだろう。

"Stamp Your Feet"

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こちらは、ライブの"Stamp Your Feet"ドナの登場は、2:30過ぎ

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ラテン系の"Drivin' Down Brazil"

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アフリカ系の"Bring Down the Reign"

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