KLAATU(1976) HOPE(1977)

KLAATU
このバンドのことを今まで知らないでいて損をした。特徴的なジャケットと「謎の宇宙船」という邦題はなんとなく記憶の隅にあったのだが・・・ビートルズの覆面バンドと言われたとか、正体はカナダの3人のスタジオミュージシャンだとか、そこら辺のことは他の人が一杯書いているので、別に私が書くことも無いが、ただ完成度の高さは半端ではない。
1976年だから、1960年代後半〜1970年代前半のあまたの名バンドの方法論という見本があったにせよ、それを自家薬篭中とするのは、並大抵の才能ではない。1枚目もいいのだが、2枚目の4曲目以降がオーケストラを取り入れているが、ここまで上手く取り入れた例はなかなか無い。たいがいは、アレンジがロックのセンスが無いか、クラシックのセンスが無いか、オーケストラがロックを理解していないか、(そのためか)オーケストラがへたくそか、のどれかになってしまいがちなのだが、これはほんとにオーケストラアレンジと演奏が素晴らしかった。コーラスワークも特筆のもの。