北森鴻
香菜里屋シリーズ最終作を、文庫化を待つことができずにユーズドで購入。
すべての作品が、静かに切なく「香菜里屋の閉店」へ収束してゆく。
そして、単行本書下ろしの最終話で「雅蘭堂」の越名、「冬狐堂」の陶子、「蓮丈那智フィールドファイル」の蓮丈那智が順に登場し、花を添えるが主人公の工藤は消えたままである。
余韻が残るこの終わり方は、明らかに文庫化の時にさらに書き下ろしを加える計画と見た・・・っていうか、頼むから書下ろしを加えてくれ!このままじゃ寂しすぎるじゃん!、工藤を再登場させてシリーズを締めくくってくれ!(泣)