マイルス・デイヴィスの話

「イン・ア・サイレント・ウェイ」(1969)以降のマイルス・デイヴィスについては、随分はまって把握していたつもりであった。
先日、ピンク・フロイドの「狂気」のドキュメンタリーのDVDを久々に見ていたら、エリック・ライトが「生命の息吹き」の歌に入る直前のコード進行は、マイルス・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」(1959)(実際には、そのアルバムに収録されてる「オール・ブルース」)だ、と語っているのを見てびっくり。買った当初は未だマイルス・デイヴィスに興味が無かった頃なので、スルーしていたのだろう。
慌てて「カインド・オブ・ブルー」を買ったら、お安い輸入盤なのに、なぜか「死刑台のエレベーター」(1958)とキャノンボール・アダレイ名義の「サムシン・エルス」 (1958)が 2 IN 1 で収録されたボーナスCD付きで、あらまあなんてお得。
聴いてみてびっくりしたのが、以前から私はジャズジャズしいの苦手とさんざん書いてきたのだが、ジャズの本家本元の大巨人マイルス・デイヴィスは、私の苦手なジャズジャズしさが全くないのだ!もう最初からこの人は、ジャズの範疇に収まらない人であったのだ。
そうなると、他もどんどん聴きたくなってくるが、とにかくジャズは枚数が多い。
そんな中「ライヴ・アット・ザ・プラグド・ニッケル」(1965)が凄い!とか、アコースティック楽器のみの最後のアルバム「ネフェルティティ」(1967)と、次に出たエレクトリック楽器を加えた最初のアルバム「マイルス・イン・ザ・スカイ」(1968)が興味深い、とか聞いてくるとまずはこれからかな、と思っていたら、次の「キリマンジャロの娘」(1968)の次がもう「イン・ア・サイレント・ウェイ」なので、もう「キリマンジャロの娘」も聴くしかないではないかっ!
という訳で、注文してしまった(汗)