クリュイタンスの ワーグナー「パルジファル」

ワーグナーパルジファル」(モノラル)
クリュイタンス指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団(1960)
パルシファル/シャーンドル・コーンヤ
クンドリー/リタ・ゴール
アンフォルタス/グスタフ・ナイトリンガー
ティトゥレル/シルヴィオ・マイオニカ
グルネマンツ/ボリス・クリストフ
クリングゾール/ゲオルク・シュテルン
聖杯守護の騎士/リナルド・ペリッツォーニ、ジュゼッペ・モレージ
小姓/クララ・フォーティ、ステファニア・マラグー、マリオ・フェラッラ、アンジェロ・メルクリアーリ
花の乙女たち/モンセラート・カバリエウルスラ・ケルプ、スザーネ・ウィル、コレット・ロラン、ヒルデ・コッホ、マリア・グラーフ
クリュイタンス・コレクションである。
ネット上ではとにかく「音が悪い」という評判だったのだが、聴いてみると発掘音源系としては上等の部類に入る。個人的にはこれより悪い音質の録音も散々聴いてきたのでまったく気にならない。
前にも書いているが、クリュイタンスはテンポ・コントロール、ヴォリューム・コントロールが絶妙なのだが、この「パルジファル」ではそれが最も発揮されている。なので、どこまでも自然体に聴こえる。(個人的にはもうちょっとテンポを落としてほしい部分もあるにはあるが)もうちょっといい音だったら名盤と言われたかもしれない。
歌手陣はコーンヤ、ゴール、ナイトリンガー等間然するところがないが、クリストフのみ声の個性が強すぎて浮いているのが残念。この人は、ボリス等主役しかできない気がする。
ヤノヴィッツ、ポップも花の乙女をうたっているが、ここではなんとカバリエが!