Christmas Collection

Carpenters
その1
ダイアナ様のおかげで知った、カーペンターズのクリスマス・アルバム"Christmas Portrait"(1978)と"An Old-Fashioned Christmas"(1984)のカップリングCDである。
"An Old-Fashioned Christmas"は、元々アナログ2枚組出予定されていた"Christmas Portrait"が1枚になったためにもれた曲とリチャードが新たに吹き込んだ曲で構成されているらしい。以前、「"Passage" (1977) の後リチャードは睡眠薬中毒治療に入った」みたいな事を書いたが、その前にこの仕事をしていたのだった。ただし、TVスペシャル用に既に録音済みのものも元になっているし、一番古い音源は1971年だとか。
前置きが長くなったが、まず"Christmas Portrait"(1978)を聴く。カーペンターズ(というかリチャード)の音楽のルーツは確実にライト・ジャズ+クラシックのいわゆる往年のハリウッド・ミュージカル的なものだが、普段のアルバムではそれが70年代ポップスの中にうまく昇華されている。ところがクリスマス・アルバムともなると、それがあまりにも前面に出てくるために個人的にはちょっときつい。まさにアメリカの保守的家庭の老若男女が安心して楽しめる音楽ではあるが。(ようつべで1980年のTVスペシャルとかを見ると、いったいいつの時代の番組か?と思ってしまう時がある)
「きよしこの夜」と「アヴェ・マリア」はカレンの歌い方が普段と違うので一聴の価値あり。