Carpenters(1971)邦題「スーパースター」

Carpenters
久々のカーペンターズ全アルバムを聴くシリーズ。
以前「ベスト盤"Yesterday Once More"に収録する際、オリジナルバージョンと違うものを収録した曲は発表年を記載しなかったのかもしれない」みたいなことを書いた(こちら
その"Superstar"と"Rainy Days And Monday"が入っている。ベストではこの曲順(TVスペシャル等でもよくメドレーになっていた)ので、個人的にはこっちのほうがおさまりはいい。オリジナルはそれぞれ"Rainy Days And Monday"がアナログA面"Superstar"がアナログB面の1曲目である。
さて、まず"Rainy Days And Monday"であるが、ボーカルに違いは見られないものの、ミックスしなおした感じがする。伴奏がステレオ感を増した分ボーカルが前面に出るようにしている。
"Superstar"は明らかに楽器の差し替えがある。ところどころ生ピアノがエレピに置き換わっている。ハープも真ん中から聞こえてきたのが左へ移っている。ボーカルはやはり前面に出てきているが違いは分からない。
さて、全体を聴くと前作まで残っていた実験性等がすっかり影をひそめ、良くも悪くも我々のなじみのある「カーペンターズ・サウンド」を確立させた一枚といえる。しかし、A面、B面ともに2曲目がリチャードがリードをとる短い曲が挿入されているが、そこでワンクッションおいて、その面の残りが全体で一つの流れになるように構成されている等、選曲、曲順などは絶妙の手腕と言える。