クラフトワーク

私がクラフトワークをCDで買いなおそうと思った時は、日本編集のベスト盤(Radio-Activity,Trans-Europe Express,The Man Machineより選曲)しか無かった気がする(勿論輸入盤とかを探す方法もあったろうが、当時はネットもやっていなかったし、ア○ゾンもたぶん無かったろう)
その後、思い立っては揃えようと思うのだが、そういうときに限って廃盤になっていたりした。
昨年ボックスでリマスターが出て、そのおかげで旧盤も出回り始め、やっと揃えることができた。
Autobahn(1974)
Radio-Activity(1975)
Trans-Europe Express(1978)
The Man Machine(1981)
ちなみに、当時散々聴いていたが"Autobahn"は手元になかった。たぶんアメリカでヒットしたということでへそをまげたのだろう。
さらにちなみに"Computer World"(1981) は持っていたが、今回は買わなかった。確かこれを聴いて、「もういいや」と思ったはずだからだ。

最高傑作といわれる、Electric Cafe (1986) 大ヒットした(?)Tour de France Soundtracks (2003) そして、最近のライブ等をようつべで確認したが、まあ、なんとかっこよくなってしまったことだろう。エレクトロニクス技術の向上、洗練されたダンサブルなリズム、しかし、私にとってはこんなクラフトワークにあまり魅力を感じない。
ある種チープな音作り、いかにもヨーロッパ的な虚無感、ダンサブルになる寸前のぎこちないのりのリズム、これこそが、他のバンドに無いクラフトワークの魅力ではなかったか。
そんな魅力が最もよく出ていたのが"Radio-Activity"(1975)と"Trans-Europe Express"(1978)だった。それが徐々になくなってしまったために、当時は"Computer World"(1981)で打ち止めにしたのだった。
しかし、かっこよくなってしまった彼らの音楽も、唯一無比であることには変わりない。
かっこよくなってしまった2009年版"Radio-Activity"

1975版