ワーグナー「ラインの黄金」

クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団(1957)
ハンス・ホッター:ヴォータン
ルートヴィヒ・ズートハウス:ローゲ)
ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ:フリッカ
グスタフ・ナイトリンガー:アルベリヒ
アルノルト・ヴァン・ミル:ファゾルト
ヨーゼフ・トラクセル:フロー
パウル・クーエン:ミーメ
エリーザベト・グリュンマー:フライア
トニ・ブランケンハイム:ドナー
マリア・フォン=イロスヴァイ:エルダ
ドロテア・ジーベルト:ヴォ-クリンデ
ポーラ・レンチナー:ヴェルグンデ
エリーザベト・シェルテル:フロスヒルデ
さて、いよいよクナの「指環」1957年盤であるが、いきなりラインの乙女が素晴らしくてびっくりしてしまう。基本この役は主役級では無い歌手が歌うので、ある意味それなりなのだが、以前ポップが歌ったのを聴いた時に近い感慨がある。
と、思いきや、すべての歌手がまた出来がいい。みんな一流歌手なのでいいのは当たり前なのだが、それでもさらにいい。
クナもバイロイトで初めての単独指揮の「指環」のせいか、のりにのっており、1956年盤や1958年盤とは、レベルが違うんじゃないか、と思ってしまうほどの出来である。
うーん、このまま「神々の黄昏」までいくのなら、これは「指環」のベストになるぞ。