シベリウス 交響曲第5番について
シベ5についてのこだわりも、今までと似たようなものである。
静の部分と動のミニマルの部分の対比、またミニマルと勇壮なテーマの対比において、大概の指揮者はミニマル部分以外のテンポを落とすが、ここはインテンポに近い形にしてほしい。ミニマル部分のテンポを遅くする指揮者もいるが、これでは本末転倒になる。
バルビローリ、マゼール、デイヴィスは問題外としても、ヴァンスカ盤、ベルグルンド盤4種、ヤルヴィ盤、そしてロジェストヴェンスキー盤、アブラヴァネル盤と、それぞれに素晴らしいが、上記の条件となると、この指揮者はこの楽章はいいが、この楽章はダメ、といった感じで、帯に短し襷に長しである。
そんな中、以前にも書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/04/16
アブラヴァネル盤は、第1楽章後半がわずかにテンポが落ちたことを除けばベストに挙げる。
次いで、ベルグルンド指揮ヨーロッパ室内管盤、ロンドン響盤といったところか。
テンポの点ではロジェストヴェンスキーがベストだが、これも以前書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/03/26
ロジェストヴェンスキー節が、シベ5では裏目に出ている。