高橋克彦「東北・蝦夷の魂」と「岩手県謎解き散歩」の野村胡堂の名前の由来

「東北・蝦夷の魂」高橋克彦
最近、また蝦夷関連を読んでいたら、ちゃんと高橋さんの本が今年3月に出ていた。まさにシンクロニシティーである。
高橋克彦入門」「高橋克彦史観入門」そして「東北入門」としても最適なので、東北人のみならず、日本全国通津浦々まで是非御一読を請う次第である。

 

 

岩手県謎解き散歩  野村胡堂 名前の由来
以前「青森県謎解き散歩」という本を買ったことがあって、同じシリーズの「岩手県謎解き散歩」を買った。
岩手出身の有名人の章で「銭形平次」の野村胡堂が載っていたのだが、新聞社に入社した時、先輩記者から
「何か雅号をこしらえろ」
「お前は東北だろう。坂上田村麻呂に征伐された方だ。蛮人というのはどうだ」
という流れから「北狄」→「胡」と勝手につけられたのだという。
ジョーク、もしくは遊び心とも捉えられるが、この差別意識には暗澹たる気分になった。
新聞記者と言えば当時はインテリの代表格であろう。いや、インテリだからこその差別意識か・・・・・
しかし、本人も(たぶん)気に入ったので作家になってからも使い続けたのだろうから、こちらがとやかく言う事ではないのだろう。