原田久仁信のプロレス・ノンフィクション劇画

別冊宝島 プロレス「地獄変」(2009)
劇画  プロレス夢十夜(2012)
原田久仁信

先日の「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」きっかけで
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/06/27
原田久仁信を通販で検索して見つけた。各関係者からの取材を元にした、ノンフィクション劇画である。
プロレスを熱心に見なくなったのはいつごろだったかを思い出してみると、一時期プロレスの裏の汚い面が、どんどんマスメディアに載るようになって、愛想を尽かした覚えがあるが、その頃だった。
個人的には結構早い時期から、プロレスというのは、各団体の運営方針、個人の力関係やその他もろもろで、試合の決着はあらかじめ決まっていても、それをライブで相手を探り合いながら試合を構築してゆくのであって、その点だけ取ってみても、プロレスやプロレスラーは凄いものだ、という見方をしていたし、それを楽しむものだ、と思っていた。
しかし、あまりにも金やなにかで裏側の汚さがわかると、若い頃はそれで、うんざりしてしまい、もうプロレスに夢を見られなくなってしまったのかもしれない。
しかし、歳を経ると、その裏の人間模様も、こうやってまた感慨深く読むことができる心境になったのだろう。