クレンペラーの「ドン・ジョヴァンニ」

モーツァルトドン・ジョヴァンニ
オットー・クレンペラー指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1966)
ドン・ジョヴァンニ:ニコライ・ギャウロフ
騎士長:フランツ・クラス
ドンナ・アンナ:クレア・ワトソン
ドン・オッターヴィオ:ニコライ・ゲッダ
ドンナ・エルヴィラ:クリスタ・ルートヴィヒ
レポレロ:ヴァルター・ベリー
ゼルリーナ:ミレッラ・フレーニ
マゼット:パオロ・モンタルソロ
以前、ギャウロフの「ドン・ジョヴァンニ」が聴きたいが、クレンペラー盤が高値が付いていたのであきらめて、ジュリーニ盤を買った事があった。
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2012/01/30
が、晴れて今回のBOXで聴くことができた。
ドイツ・バスの重鎮、フランツ・クラス以下、豪華メンバーである。フルトヴェングラー盤でマゼットを歌っていたヴァルター・ベリーも、めでたくレポレロに昇格。
さて「フィガロ」でがっかりしたテンポであるが、序曲後のレポレロのカヴァティーナが遅すぎるだけで、あとはちょうどいい「遅さ」でフルトヴェングラーとは違った意味のデモーニッシュさを醸し出している。
以前、ジュリーニ盤(1970)でけなしたギャウロフは、こちらは別人のように陰影ある歌唱が見事だ。
クレア・ワトソンも素晴らしい。この人の本領はモーツァルトで発揮されるのだということがよくわかった。最初に聴いたのがR・シュトラウスとワーグナーだったのがいけなかったのだな。
他の歌手も実力通りの出来。
そういえば、ギャウロフとフレーにはこの後、1981年に結婚するのだが、昔ガラ・コンサートでこの「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」という二重唱を歌っているのをNHKで見た覚えがあるが、すでにこの盤で、それが実現していたのだな。結婚式直前の村娘を誘惑するドン・ジョヴァンニの歌なのだが、なんか意味深か?(笑)