ドビュッシー 交響詩「海」

ドビュッシー  交響詩「海」
マルティノン指揮 フランス国立放送管弦楽団(1973?)
トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1950)
トスカニーニ指揮 フィラデルフィア管弦楽団(1942)
シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団(1952)
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1956)
実は、ドビュッシーは詳しくなくて、管弦楽曲も「牧神の午後への前奏曲」ぐらいしか知らなかったのだが、この交響詩「海」と、「管弦楽のための『映像』」が代表曲なのだそうだ。
なので、家にあるBOX系セットにもちゃんと入っている。
3つの楽章「海の夜明けから真昼まで」「波の戯れ」「風と海の対話」からなり、演奏時間も20~25分程度なので、取り上げられやすいという事もあるのかもしれない。
さて、個人的には耳になじむのはやはりシューリヒト盤であり、次に新旧トスカニーニ盤だが、それは二人とも「ドイツ音楽的起承転結」というか、ある種の形式感を感じさせる演奏だからなのだが、実はドビュッシーは形式否定なので、とりとめのないままに行き過ぎてゆくようなマルティノンやミュンシュの演奏のほうがドビュッシーの本質をついているのだろう。というか、これからドビュッシーはそういう聴き方をするよう努めるべきなんだろうな。