ストラヴィンスキー「日本の3つの抒情詩」
イヴリン・リアー(s)
ストラヴィンスキー指揮 コロンビア交響楽団(1968)
ストラヴィンスキー自演BOXには、管弦楽(もしくは室内楽)伴奏付き歌曲(一部合唱)が収められいているCDがある。
短い曲ばかりだが、毎度のことながらレコメン系の先祖のような、緊張感と癒し感が同居する曲ばかりで大変好みであるが、こんな珍しい曲を作曲していたとは知らなかった。
以下の短歌をフランス語(原始主義時代だから、フランスで活躍していた頃)に翻案したものが歌詞になっている。
1.山部赤人
「吾兄子(わがせこ)に 見せむと思ひし 梅の花 それとも見えず 雪のふれれば」万葉集
2.源當純
「谷風に とくる氷の ひまごとに 打ちいづる波や 春のはつ花」古今集
3.紀貫之
「桜花 咲きにけらし あしひきの 山のかひより 見ゆる白雲」古今集
ストラヴィンスキーは、日本の絵画からもインスパイヤされたという。ジャポニズムがここにもあったのだな。