思い当った私の好きなベースの音質の話

思い当った私の好きなベースの音質の話
私がベースを始めたのは、ビートルズをコピーするためだった。
今でこそ映像でポールが指で弾いている場面もあるが、まあほとんどがピック弾きであった(と思っていた)から当然ピック弾きでコピーする。
その後ディープ・パープルのコピーを始めると当然ピック弾き。
そしてプログレへのめりこんでELP、キングクリムゾンとなるとギタリスト兼任のグレッグ・レイクだからピック弾き、ジョン・ウェットンは最初指弾きだったがUSAやレッドの頃はピック弾き。
なので、指で弾くことも無い事はなかったが、本業(?)は常にピック弾きであった(指弾き的効果をピックでも出せないか、等の工夫もしたが)
過去に書いた長い文章。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20070816/p2
で、何が言いたいかというと、なぜ私が、ピック弾きには向かないと思われるプレシジョンのピック弾きにこだわっているか、ということ。これは自分でも謎であった。
ピック弾きならば、すべての弦のすべての音が平均的な音質で出るのが本当は理想である。プレシジョンは、けっこう同じ音でも別の弦で弾くと音質が変わる。ならば、ジャズ・ベースリッケンバッカー等選択肢は他にいろいろあるわけである。
で、よくよく考えてみたら、私のベースの理想のベースが、キング・クリムゾン時代のジョン・ウェットン、それも「暗黒の世界」「レッド」「USA」ライブあたりであるのだなあ、と改めて思い当った。

これは大昔はBBCライブとして紹介されてきたアムステルダムでのライブの「イージー・マネー」である。
当時はまだ指弾きだが、当時の他の映像からわかるのだが、最初の部分は指をピックを持つような形にして人差し指の爪側を叩きつけるように弾いている。その後は親指のみで弾いたりしてかなり工夫している。そしてその後指弾きへ移行するのだが。
こういう音質はジョン・ウェットン以外に出せないし、これが気に入ってしまったら、もう他のペースでピック弾きをしようとは思わなくなってしまったのだ。
なので、ハードロックであろうが、ポップスであろうが、この音質で通すつもりである(ってどこで演奏するのよ)