アンナ・モッフォの「椿姫」「ラ・ボエーム」

ヴェルディ 「椿姫」
プレヴィターリ指揮 ローマ歌劇場管弦楽団(1960)
ヴィオレッタ:アンナ・モッフォ
アルフレード:リチャード・タッカー
ジェルモン:ロバート・メリル
フローラ:アンナ・レイノルズ
ガストン:ピエロ・デ・パルマ

リヴィング・ステレオBOXのオペラである。
アンナ・モッフォと言う人は、音楽学校に入る前にハリウッドから声がかかるほど、ある意味オペラ界の範疇を超えた妖艶な美女である(その後、実際に何本かオペラと無関係の映画に主演しているほど)手元には、ジュリーニ指揮の「フィガロの結婚」(1960)があり(この「椿姫」と同年)役柄のせいかかなりかわいらしく歌っている。が、普通に歌うと個人的にはあまり魅力を感じないなあ。他の歌手がいいので残念だ。
指揮のプレヴィターリは、セラフィンやサーバタの衣鉢を継ぐ正統派のイタオペの音作りで安心して聴ける。

プッチーニ  「ラ・ボエーム
ラインスドルフ指揮 ローマ歌劇場管弦楽団(1961)
ミミ:アンナ・モッフォ
ロドルフォ:リチャード・タッカー
マルチェロ:ロバート・メリル
ムゼッタ:メアリー・コスタ
コルリーネ:ジョルジョ・トッツィ
ショナール:フィリップ・マエロ

リヴィング・ステレオBOXのオペラである。
ラインスドルフなので先日の「トゥーランドット」同様非イタオペ的だが、それが悪い方向に入ってないのは、このオペラが若者達の溌剌たる群像劇である、とう内容から来ているのかな。歌手陣は間然するところが無いが、やはりモッフォは好みじゃないな。私のとってはミレッラ・フレーニタイプなんだろう。