メンデルスゾーン 序曲「フィンガルの洞窟」
フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1951)
シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団(1955)
ラレード指揮 スコットランド室内管弦楽団
ラレード指揮は、メンデルスゾーンBOX、ハイメ・ラレードってヴァイオリニストとしてなんか覚えがある。室内管弦楽団というのは、当時のオケの規模に合わせたのかな。室内オケらしい繊細かつ素朴な演奏で、これはこれでいい。
シューリヒト指揮はシュトゥットガルト放送交響BOXで久々に聴く。先日の「静かな海と楽しい航海」もそうだが、別の指揮者で聴いた曲を、直後にシューリヒトで聴くと、本当に別の曲のように聴こえる。ニュアンス付けの名人芸のせいなんだろうな。
フルトヴェングラー指揮は待望のザルツブルク音楽祭BOX、テンポの変化の激しい迫力ある演奏で、まさにフルトヴェングラー。岩に叩きつけられる波の情景描写が一番それっぽいのは実はフルトヴェングラーなのだが、それでいて精神性の深さを感じさせるという、彼以外にはできない演奏であろう。
これでクナの録音でも残っていれば面白かったろうに、でもクナはメンデルスゾーンの演奏は残っていない。