ガーディナー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1994)
ステューダー:ハンナ
スコウフス:ダニロ
トロスト:カミーユ
ボニー:ヴァランシェンヌ
ターフェル:ツェータ
フレドリクソン:カスカダ
ツェドニク:ニエグシュ
ステューダー目当てで買った「メリー・ウィドウ」である。1CDということで「??抜粋盤?」等と思ったが、手元にあるマタチッチ盤は2CDながらも、トータルは79分なので、テンポが速めなら1CDに収まる。ただし、実際の上演は、ダンスやら何やらで2時間強が普通。なので、最初マタチッチ盤を聴いた時は「え?あれが無い、これも無い」等と思ったが、オリジナルの音楽のみだと、このぐらいの短さなのだった。
ガーディナーという人は、私が若いころは古楽の指揮者という印象があったが、私のクラシック空白期間に、ロマン派以降のレパートリーを増やしたらしい。知らなかった・・・
さて、そのガーディナーは古楽出身らしいすっきりした音作りながら温かみもあり、余計なこともしない理想的な指揮ぶり。歌手陣も間然するところがない。ネットではカラヤン盤を超えたとの声もあったが、うなずける話。
ただ、オケも歌も、非常に繊細に仕上げてあるので、フォルクスオーパーのような田舎芝居的泥臭さの良さがないのはさみしいが、それは贅沢な望みで、隴を得て蜀を望むのたぐいであろう。
ガーディナーがこんなにいいとは知らなかったので、何か他の演奏も聴きたくなるな。