デニス・キーン&ヴォイシズ・オブ・アセンションのベルリオーズ「テ・デウム」

前回書いたように、今回入手したベルリオーズのBOXで「テ・デウム」を収録しているのがインバルのみであった。一つの曲はなるべく複数の演奏で聴いておきたいので、単独でもう1種類購入する事にしたのだが、そもそも録音自体が少ないので苦労したが、いろいろと調べている時に妙に気になったのがこのデニス・キーン&ヴォイシズ・オブ・アセンションである。
アメリカの指揮者&合唱団らしいのだが、他の録音を調べてみるとけっこうレアな宗教曲を録音している。指揮者は本来合唱指揮者のようで、そこらへんヘレヴェッヘと一緒である。
合唱指揮者という事からわかるように、管弦楽は伴奏に徹してあくまで合唱の美しさを前面に出した演奏である。残響の多い教会での録音ということもあろうが、かなり遅いテンポでインバル盤とは別の曲に聴こえるほどである。しかしその分天上の美しさ感は比類ない。勘に頼ってこの録音を購入して大成功であった。