ベルリオーズの演奏会用序曲で印象に残ったものをご紹介。
ベルリオーズ 序曲「ロブ・ロイ」
デュトワ指揮 モントリオール交響楽団(1987)
デュトワのベルリオーズBOXの「イタリアのハロルド」のカップリングである。
「ロブ・ロイ」とは「スコットランドのロビン・フッド」とも言われる実在の義賊、ロバート・ロイ・マグレガーのあだ名(赤毛のロブの意味)だそうだ。つまり彼をテーマにした管弦楽曲。
いくつかの部分に分かれ、ロッシーニのウィリアム・テル序曲のようにそれぞれに標題をつけてもいいくらい「物語の描写」的な音楽で、大変楽しめる内容になっている。
ベルリオーズ 序曲「リア王」
デュトワ指揮 モントリオール交響楽団(1995)
ギブソン指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1995)
ベルリオーズ名演集BOXである。曲名から明らかなようにシェークスピアの「リア王」をテーマとした管弦楽曲である。リア王の苦悩や三女コーディリアの優しさ、最後の悲劇が表現されている。
ベルリオーズ 序曲「海賊」
ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1958)
リビング・ステレオで「イタリアのハロルド」のカップリングである。
バイロンの物語詩「海賊」にインスパイヤされて作曲された曲。元の詩のあらすじを調べてみたら、なかなかにロマンティックかつドラマティックで、その内容の通りの曲。