ディーリアス ヴァイオリンソナタ 2種

ディーリアス ヴァイオリンソナタ 第1番 第2番 第3番

メニューイン(Vn)フェンビー(Pf)(1978)(EMI)

ホームズ(Vn)フェンビー(Pf)(1972)(ヘリテイジ)

EMIBOX、ヘリテイジBOX共に、奇しくも伴奏がフェンビーである。

仮に、ディーリアスの作風の変遷を
「パリ:大都会の歌」までを「前期」失明までを「中期」亡くなるまでを「後期(最晩年)」
とするなら、ディーリアスの3つのヴァイオリン・ソナタは、1番、2番が中期、3番が後期にあたる。
中期はディーリアスの独自の作風が確立した時期であり、後期は諦念にも似た幽玄な美の世界である。
メニューインは、やにっこさが取れていて好感が持てたが、ホームズの伸びやかな繊細さを聴いてしまうと、これはホームズに軍配が上がるかな。