ゾロアスター教 清原なつの 水取り(修二会)

以前からゾロアスター教について調べたいと思っていたのだが、やっと何冊か本を読んだりしていた。
指揮者のズービン・メータや、クイーンのフレディ・マーキュリーがパールシー(イスラムの圧迫を逃れて、ペルシアからインドに渡ったゾロアスター教徒)出身である、というのも驚いたが、フヴァエトヴァダタ(ゾロアスター教で推奨される最近新婚)の例として、清原なつのの「光の回廊」がウィキペディアに載っていることにまたびっくり。
内容を忘れていたので慌てて読み直したら、ペルシアから日本に渡った夫婦(兄妹)僧侶になったその息子と、光明皇后聖武天皇の妃)とのかかわりを描いた作品であった。
さらに、その僧侶(実忠)が実在の人物であり、彼がペルシア人であった、という説を唱えた学者がいたという!
清原なつのさんは、その説を見て発想をひろげて「光の回廊」を書いたのであろう。
ちなみに、その学者とは伊藤義教という方であり、今回ソロアスター教について調べようという事で買った本の中の一冊「原典訳 アヴェスター」の著者であった。
そして、さらにびっくりしたのが、実忠こそが、奈良のお水取り(修二会)の創設者であり、伊藤義教によれば、この独特の声明がゾロアスター教から来ている、というのだ!
以前「ある種呪術的民族音楽的な原始性、野性味が残っているところが私にはツボだったのだ」と書いたことがあったが

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20071015/p1

以前は、洗練される前の仏教声明だとばかり思っていたのが、まさかゾロアスター教であったとは・・・・
歳を取っても新しい発見があるのは楽しいものだ。