火の路(1975)松本清張

先日、ゾロアスター教と古代日本の話を書いたが

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2024/01/07/165920

実は、昔いったん興味を持ったのだろうか、2016年に松本清張ゾロアスター教と古代日本をテーマにした「火の路」(歴史推理)と「ペルセポリスから飛鳥へ」(ペルシャ紀行と考察)を入手していたのだが、多分その時は別の事に興味が移ってしまったのだろう、長年つん読状態であった。今回いい機会なので読んでみた。
実は私は推理小説のファンなのに、いわゆる社会派推理というジャンルは、テーマや内容に興味が持てなくて読まず嫌いの傾向があり、こんなに有名な松本清張も多分初めて読んだのだが、読み始めてあまりにも美しい文章にびっくりした。
美しい、と入っても三島由紀夫あたりの美文とは対極の、非常に整って簡潔な文章で、読んでいると気づきにくいが、逆に非常に頭と労力を使ったのだろう、と想像できる。
なので、読みやすくてどんどん読み進めてしまう。
文章で感動するのもっ三島由紀夫以来だな。テーマが好みのものを探して、他の作品も読んでみるかな。