文化

シベリウスとカレワラ その1

シベリウスとカレワラ その1シベリウスの交響詩に「レンミンカイネン組曲(四つの伝説曲)というのがあるが、タイトル通り以下の4つの曲で構成されているのだが(題名は邦訳により差異がある) 1.レンミンカイネンとサーリの乙女たち2.トゥオネラの白鳥3.…

縄文とケルト スコットランド民謡

縄文とケルト スコットランド民謡縄文とケルトには、なんらかのつながりがあったのでは?と以前よく書いていたが、決定的な証拠があるわけではもちろん無い。しかし、とっくに知っていたはずなのに、これと関連付けて考えなかったために見落としていたことが…

ケルトと縄文

ケルトと縄文ケルトと縄文には何かつながりがあるのではないか、とは以前から書いてきた。例えばhttp://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20110305http://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20110227先日「封印された黒聖書の謎」(プフェッテンバッハ著)を読んでいたら、こ…

日本語の省略語

日本語の省略語日本語は外国語と比べて、常に子音と母音がセットであるために音節が多くなる。よって、言葉がどうしても長くなってしまうために、昔から省略があたりまえのように行われてきた。古くは戦国時代の古文書を見たりすると、木下藤吉郎のことを「…

あるサイトから

無断引用ご容赦 アメリカでしばらく仕事をしていたことがある。 誰かがどこの出身かを聞いてきたので、アイルランドだよと答えたら、彼女は「ははは」と笑って、本当はどこなのよ?と聞いてきた。 当惑してアイルランドだよと答えた。 このやりとりが繰り返…

津軽弁と南部弁

何度も書いているが青森生まれ札幌、埼玉育ち八戸在住の私は、ある程度はわかっていてもコアな方言はなかなか歯が立たない。 全く違う言葉になるるなら意味を聞けるが、標準語と同じか、想像がつく言葉なのに、意味が正反対になってしまう場合があるので要注…

ブラム・ストーカー

「吸血鬼カーミラ」(こちら)を読んだ時に「ドラキュラも最後に読んだのは随分前だったなあ」と思ったのだが、本の貯蔵庫(笑)の奥から探し出して、読み返そうかどうしようかと思いながら、解説などを読んでみた。 で、びっくりしたのが、ブラム・ストーカ…

「あばよ」の語源

柳沢慎吾の決め台詞である「あばよ」も、もう死語に近いと思うが、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ「鉄塔の怪人」の冒頭で「アバよ」というセリフが出てきて、語源が気になった。 諸説あるらしいが「按配よう」が有力であるらしい。現代語に言い直せは「元気…

死をもちて赦されん(1994 邦訳:2011)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第6弾であり、シリーズ第1作 舞台はブリテン島、解説によると第2作の舞台はローマ、つまり「古代アイルランドを舞台としたミステリー」という謳い文句からすると、邦訳が第1作からでは読者が…

修道女フィデルマの洞察(2000 邦訳:2010)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第5弾であり、「洞察」と同様にシリーズ第9作の短編集の15作から5作をを訳出したもの。残りの5作もいずれ邦訳される事を望む。 「修道女フィデルマ・シリーズ」は短編から始まったと以前書…

自分の殺害を予言した占星術師(2004 邦訳:2006)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ」シリーズの短編であるが、アン・ペリー編「ホロスコープは死を招く」という占星術がテーマのミステリー・アンソロジーに収録されている。本来はシリーズ第14作の"Whispers of the Dead"という短編集に収録されてい…

蛇、もっとも禍し(1996 邦訳:2009)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第4弾であり、シリーズ第4作 ある修道院の飲料水をくみ上げる泉から、若い女性の首なし死体が、調査に向かうフィデルマは船旅の途中、無人の大型漂流船に遭遇するが、その船上で彼女が発見した…

修道女フィデルマの叡智(2000 邦訳:2009)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第3弾であり、シリーズ第9作の短編集の15作から5作をを訳出したもの。シリーズ第9作とはいえ、シリーズは長編の前に短編から始まっているので、シリーズのルーツともいえる。 短編でも犯人…

幼き子らよ、我がもとへ(1995 邦訳:2007)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第2弾(シリーズ第3作)である。 前回の「蜘蛛の巣」が、なぜ邦訳の第1弾になったかというと、たぶん当時のアイルランドの一地方を舞台にしているために、当時のアイルランドの社会の仕組みの…

蜘蛛の巣(1997 邦訳:2006)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第1弾(シリーズ第5作)である。 本来「修道女フィデルマ・シリーズ」を読むために、トレメインの最初の邦訳「アイルランド幻想」(こちら)を読んだはずなのに、読んだら他の怪奇・幻想小説を…

「マック」のつく名字

これは、以前ケルト系の本を読んだ時に気付いた事なのだが、文にしていなかったので書いてみる。 例えば、ポール・マッカートニーとか、英語の名字によくある「マック」という接頭辞(Mac や Mc)というのは、本来ゲール語で「息子」を意味するものだとは知…

 「アイルランド幻想」ピーター・トレメイン(1992)

翻訳:甲斐万里江(2005) 先日ちらっと触れたピーター・トレメインであるが(こちら) 間に「巨人たちの星」3部作が挟まってしまった「デューン・シリーズ」再読も終わり(こちらも最後の2シリーズを購入という、最初の予定外の結果になったが)ようやく…

ピーター・トレメイン

最近古本屋で「修道女フィデルマ・シリーズ」なるものが目に入って、何か気になっていた。 たまたま別の本屋で「修道女フィデルマの叡智」「修道女フィデルマの洞察」という短編集が2冊ともあったので、とりあえず買ってみた。 そして、家に帰って作者につ…

「蝶々夫人」と日本、ヨーロッパ、アメリカ

日本人はアメリカもヨーロッパも「欧米」でくくってしまうので気がつきづらいが、プッチーニの「蝶々夫人」は、実はヨーロッパによるアメリカ批判である、という説があって、これには納得できる。 日本人にとっての「蝶々夫人」は「日本対西洋」だけれども、…

なぜフランスのグランド・オペラにバレエ場面が必要か・

ちなみに、なぜフランスのグランド・オペラにバレエ場面が必要か・・・単純にフランスは総合芸術を目指したのかな、等と昔は思っていたのだが・・・・ 江戸時代初期、女性による歌舞伎が禁止され、次に若い男性が女性を演じる若衆歌舞伎があらわれたがやはり…

外国の新聞

奥さんが雑貨屋で「英字新聞」というポップに惹かれて、筒状に巻いてある新聞を買ってきた。 しかし開いてみると、どう見ても英語ではない。 載っている写真を見ると、インディオのような東洋系の顔がけっこう多いので、二人して「南米かしら」等と話してい…

「若きウェルテルの悩み」と「オシアンの歌」

先日マスネの「ウェルテル」についてちょっと書いたのだが(こちら)「若きウェルテルの悩み」も若い頃にざっと内容を知った程度だったので、再度調べてみたら、重要アイテムとして、ケルトの口承伝説「オシアンの歌」(偽作説あり)が登場している事を知っ…

シャーロック・ホームズ ― ガス燈に浮かぶその生涯

W.S.ベアリング=グルード(1962 翻訳 1977 文庫化 1987) 古本屋で懐かしい本を見つけた。入手したのは文庫だが、単行本時代に読んでいるはず(だが、細かい内容は覚えていない)。 あのシャーロック・ホームズの伝記を、ドイルの作品を元に再構成し脚色…

赤毛のアンとケルト

赤毛のアン・シリーズの、ルーシー・M・モンゴメリについて 「モンゴメリは牧師の妻でありながら、キリスト教の範疇を超えた、一種ケルト的超自然思想をもっていた」 と書いた事があったが(こちら)ネット上でも、そういった方面から書いておられる方がい…

三つの冠の物語 ヒース、樫、オリーブ(1972)

ローズマリー・サトクリフ 別個に発表された3つの作品をまとめたもの。ちょうど良く冠がテーマなのは、元々まとめる構想があったのだろうか。 「族長の娘 - ヒースの花冠」(1967)ブリトゥン 1,2世紀頃 「樫の葉の冠」(1968)ピクトと戦うローマ 3,4世紀…

太陽の戦士(1958)

ローズマリー・サトクリフ この作品も「第九軍団のワシ」(1954)と「ともしびをかかげて」(1959)の間に書かれており、ブリテンを舞台にした作品である。しかし時系列的には紀元前900年、青銅器時代である。ギリシャのポリス時代の末期、ローマの萌芽の150…

ケルトとダーナ神族、大和民族と出雲民族

(これも震災前の文章) 古代日本において、大和民族が出雲民族を征服した時、大和民族は、たぶん出雲民族の王であった大国主を神として出雲大社に祀った。それも、かつて「雲太 和二 京三(うんた わに きょうさん)」(一番 出雲大社 二番 東大寺大仏殿 三…

シールド・リング ヴァイキングの心の砦(1956)

ローズマリー・サトクリフ (震災前に書いてあった記事) 実は「アイクラ家のイルカの指輪シリーズ」は「剣の歌」(1997)で終わりにしようかと思っていたのだが「剣の歌」が良かったので、時系列的には最終作のこの作品も読んでしまう。 時系列的には最終作…

「訂正」宗像教授伝奇考

読む本はまだまだたまっているのだが、なぜか星野之宣の「ヤマタイカ」や「宗像教授異考録」の前シリーズの「宗像教授伝奇考」を読み返したくなって読んでいたのだが、 以前「宗像教授異考録」の最終巻で「最終話では、今までの巻では記述が無かったケルトに…

ケルトとローマの息子(1955)

ローズマリー・サトクリフ この作品は、いわゆる「ローマン・ブリテン4部作」や「アイクラ家のイルカの指輪シリーズ」ではないものの「第九軍団のワシ」(1954)の直後に書かれており、また時系列的にも「第九軍団のワシ」の後と思われる事から、もしかした…