2013-01-01から1年間の記事一覧

ラヴェルのオペラ

ラヴェルのオペラ以前のオペラ・サイクルの時にはラヴェルは興味の範囲外だったが、声楽の入った「ダフニスとクロエ」が良かったのでオペラも興味が湧いてきた。ラヴェルのオペラは比較的短い作品が二つ。喜劇的な「スペインの時計」(50分弱)と童話的な「…

ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」

ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」(1976年:ロイド=ジョーンズ批判校訂版)ゲルギエフ指揮 マリインスキー劇場管弦楽団(1990)ロバート・ロイド(Bs)他1983年タルコフスキー演出版というわけでhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/10/12しり…

「展覧会の絵」2種

ムソルグスキー「展覧会の絵」(ラヴェル編)フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団(1957)ドホナーニ指揮 クリーヴランド管弦楽団(1988)予想がつく方もおられると思うが、先日のドホナーニの禿山の一夜(原典版)のCDのメインはこのラヴェル編曲の「…

小川典子のムソルグスキー「展覧会の絵」(自筆譜使用)とオペラのピアノ・オリジナル版

ムソルグスキー「展覧会の絵」(自筆譜)小川典子(pf)(1997)ピアノ版の「展覧会の絵」は、アナログ時代に買ったワイセンベルグ盤で満足していて、CDになってもそれを買っていた。小川典子がドビュッシーの他に何があるか調べていたら、「展覧会の絵」…

ラヴェルのピアノ曲

ラヴェルのピアノ曲以前書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/09/30 ラヴェルのピアノ曲はギーゼキングによる全集(2CD)と、アルゲリッチのピアノ協奏曲の埋め草で聴いた。それぞれについて逐一書かないが、きらびやかながらも管弦楽に…

ラヴェル バレエ音楽「ダフニスとクロエ」

ラヴェル バレエ音楽「ダフニスとクロエ」ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1955)ラヴェル バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1949)歌詞無しの合唱が実に効…

「虹を翔る覇者<デラックス・エディション>」(とジミー・ベインの話)

「虹を翔る覇者<デラックス・エディション>」レインボー本日長いです。 私は今まで「虹を翔る覇者」について勘違いしていたのかもしれない。 今まで思っていたのは アナログ盤とCDではミックスが違う。1.アナログ盤はベースがかなりひっこんでいる。2.…

ラヴェル ピアノ協奏曲

ラヴェル ピアノ協奏曲ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)アルド・チッコリーニ(pf)クラウディオ・アバド指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団マルタ・アルゲリッチ(pf)「左手のためのピアノ協奏曲」同様最晩年の曲だが、こちらは聴衆へ…

グスターボ・ドゥダメル

グスターボ・ドゥダメル昨夜のしゃべくり007で、嵐の松本潤が YOUTUBE で見て会いたい、と言っていた指揮者だが、その映像がたぶんこれであろう。「ウェストサイド・ストーリー」より「マンボ」 ベネズエラのユース・オーケストラということで、指揮者もオケ…

ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」

ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)アルド・チッコリーニ(p)「第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタインの依頼を受けて作曲された」というこの曲は、存在は知っていたが聴…

尾美としのりと「火の鳥」実写版

尾美としのりと「火の鳥」実写版奥さんと「尾美としのりってすごい役者だよね」という話から、奥さんは「時をかける少女」で初めて見てびっくりした、という話、私は「火の鳥」実写版で子役で出ていた話をした。かの市川崑監督、配役も超豪華だったが記憶が…

クリフォード・D・シマック「法王計画」

クリフォード・D・シマック「法王計画」(1981)今までのシマックの作品に比して、約倍ほどの長さの大作である。銀河系の果ての惑星でロボットが「宗教」を構築しているが、その真の目的は「超越的宇宙原理」の探究。その計画の一部である「幻視者」による…

本日お仕事

本日お仕事です。

ラヴェル「ボレロ」2種

ラヴェル「ボレロ」ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1955)ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)ここまで有名だと、あまりあらためて聴く気にならないのだが、久々だと思って聴いてみた。なんだかんだ言っても、実によく出来た曲ではある。あま…

ラヴェル「ラ・ヴァルス」「スペイン狂詩曲」

ラヴェル「ラ・ヴァルス」「スペイン狂詩曲」ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1955 1956)ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)リヴィング・ステレオとマルティノンBOXの聴き比べをしようと思った。「ダフニスとクロエ」は大作なので、後にま…

ラヴェル 組曲「クープランの墓」古風なメヌエット 亡き王女のためのパヴァーヌ

ラヴェル組曲「クープランの墓」古風なメヌエット亡き王女のためのパヴァーヌワルター・ギーゼキング(pf)(1954)(モノラル)ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)ピアノ版と管弦楽版があるこの3曲から聴いてみる。メロディはキャッチャーなが…

リアル「時の娘」

リアル「時の娘」以前、ジョセフィン・テイの「時の娘」について書いたことがあったがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2011/01/24昨日のテレビで、なんとそのリチャード3世の骨が発掘された、という話題をやっていた。2012年の事らしい。これがきっ…

これからしばらくはラヴェルを聴くが

これからしばらくはラヴェルを聴くがドビュッシーの次は、マルティノンのドビュッシーBOXがラヴェルも収録ということで、ラヴヴェルを聴いてゆこうと思うが、そんなに思い入れがある作曲家ではないので、ゆるい展開になると思う。管弦楽はマルティノンの…

フレドリック・ブラウンの「回答」

フレドリック・ブラウンの「回答」シマックの「法王計画」の解説で、フレドリック・ブラウンの短編集「天使と宇宙船」に収録されているショートショート「回答」について、ちらっと触れていた。コンピューターというものが発明されて以来、ロボットと並んで…

クリフォード・D・シマック「宇宙からの訪問者」

クリフォード・D・シマック「宇宙からの訪問者」(1980)生態系も違う、何を考えているのか、どのように考えているのかもまったくわからない。勿論価値基準も予想がつかない、そんな宇宙からの訪問者が来たら人類がどうなるか。後半の展開は予想もつかなか…

ハードロック芸人

ハードロック芸人昨夜のアメトーークの「ハードロック芸人」はグランド・ファンク・レイルロードはどうした!?ユーライヤ・ヒープは?バックマン・ターナー・オーヴァードライヴもZZトップもあるぞ。等とも思ったが、概ね楽しめる内容だった。「コージー・…

小川典子のドビュッシー「夢」「アラベスク1番」

小川典子のドビュッシー「夢」「アラベスク1番」先日「月の光」を紹介した小川典子であるがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/09/18「夢」と「アラベスク1番」を紹介して、ドビュッシーも一区切りつけようと思う。夢 アラベスク1番

「禿山の一夜」2種

ムソルグスキー 禿山の一夜(原典版:「禿山の聖ヨハネ祭の夜」)ドホナーニ指揮 クリーヴランド管弦楽団(1988)ムソルグスキー 禿山の一夜(R=コルサコフ編)フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団(1959)突然「禿山の一夜」の原典版が聴きたくなった。…

進撃の巨人とエイジア(と「カルミナ・ブラーナ」)

進撃の巨人とエイジア(と「カルミナ・ブラーナ」)先日初めてアニメの「進撃の巨人」のオープニングを見た。なかなかに良い動きのアニメーションだと思った。主題歌を聴いていて、なんか気になったのだが、やっと思いついた。リフがエイジアの「キャリー・…

クリフォード・D・シマック「妖魔の潜む沼」

クリフォード・D・シマック「妖魔の潜む沼」(1978)「マストドニア」ど同年出版だが、ヒロイック・ファンタジーである。よりによって、シマックのヒロイック・ファンタジーである。他に未訳のシマックが多々あるのに、なぜわざわざヒロイック・ファンタジ…

カリオストロ伯爵

たぶん、ネット上ではさんざん言われていると思うが カリオストロ伯爵が亡くなった。

アンのゆりかご

アンのゆりかご(村岡花子の生涯)(2008)村岡恵理来年の朝ドラが、「赤毛のアン」の翻訳の草分け村岡花子の生涯を描く「花子とアン」との事で、モンゴメリー・ファンには気になるところ。ということで、お孫さんが書いた、その原作を読んでみる。寡聞なが…

フリートウッド・マックの話(「ファンタスティック・マック」等)

フリートウッド・マックの話以前、フリートウッド・マックについて書いた事があったがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2007/06/23アナログ時代、"You Make Loving Fun"をシングルで買い、"I'm So Afraid"のために「ファンタスティック・マック」を買…

グランド・ファンク・レイルロードの話

グランド・ファンク・レイルロードの話今までちょくちょくグランド・ファンク・レイルロードについては書いているが、実は手元にあるのは、最初のライブとベストと「熱い激突」"Good Singin', Good Playin'"のみで、最初のライブはさんざんベースをコピーし…

小川典子のドビュッシー「月の光」

ドビュッシー「月の光」小川典子(p)なんとも不思議な音色だ。ピアノの違いなのか、ぺダリングなのか、この人のタッチなのか、やわらかでしっとりとしている。なんとも表現しづらいが、ピアノでこんな音がでるのか?と思うほどである。これは、全集のCD1…