National Health(1978)

National Health
ついこの間まで、入手不可だったCDが、どんどん手に入るようになってきている。前に書いたPFMのイタリア語盤とか。入手不可にならないうちに・・という恐怖感から無理して買っている。(きついきつい)このナショナル・ヘルスもそのひとつ。ハットフィールド・アンド・ザ・ノース+ギルガメシュ(これもいつか聴きたい)というジャズロックファン垂涎の組み合わせである。結成には紆余曲折あったようだが、詳しい話は、他のサイトをご参照ください。
意外にヘビーな導入部でちょっとびっくり、しかしハットフィールドでおなじみのアマンダが静謐で美しい歌声を聴かせてくれると、やはりハットフィールド的な展開もある。ミニマルや東洋的なフレーズもある。カウやキューローンを思わせる緻密なチェンバーロックの趣きもある。(そういえば、キューローンのジョン・グリーヴスは、キューローンの後、ナショナルヘルスの2ndに参加する)(ヘンリー・カウは未だ入手不可が多いぞ!)もちろんジャズロックだからインプロも全開。フュージョンの一歩手前で、ストイックさとインテリジェンスで踏みとどまる。全体的に見るとまごう事なきプログレである。うーん、こういう音楽の中では、一番聴き応えがあるぞ。実はハットフィールドは未だに苦手なところがあるが、(なぜだろう。私にはオシャレすぎるのか、近いうちにもう一度聴いてみよう)これはいい!!78年ということを考えると、それまでのジャズロック的な音楽の集大成的な雰囲気だ。これは2ndも楽しみ。