オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す(光文社新書)(初版:2004)

三砂ちづる
乱暴な言い方をすると、近代医学や行き過ぎたフェミニズムが、女性の体が本来持っていた能力を奪い去り、損ない、精神的にも蝕んできているのではないか?という内容の本(あくまで、乱暴なまとめ方ですのであしからず)他の書評を見ても賛否両論であるし、この本の主張を認めがたいと言う人もいっぱいいると思うが、(認める認めないに関わらず)こういった考え方もあるということは、絶対知っているべきだと思うので、機会があったら一読をお勧めする。
内容や他の方の意見は、書名で検索するといっぱい出てきます。
最近のインディアンつながりで、引用を少し。
「しかし、アメリカンインディアンの人たちは、初潮を迎えた女性にお祝いをして、「ああ、これであなたも毎月生まれ変わるチャンスができた、女はいつでも変わることができる、毎月、月経を通じて生まれなおしができるのだよ」というふうに伝えていって、月経を喜んで迎えるといいます。日々を生きていくことは、ときおりそれだけでとてもつらいこともあります。何があっても、毎月、月経ごとに、全部流していけるよ、生まれ変わることができるよ、という考え方は、次の世代へのやさしさに満ちていると思います。」