おばちゃまはシルクロード(1983)

ドロシー・ギルマン
ミセス・ポリファックス・シリーズ第6作
サスペンスとしての楽しみ方以外に、さりげなく書かれているニューエイジ的な記述を探してしまう(笑)
今回も、前世の話がちらっとでるし、霊能力者の兆しがある人物も登場する。ストーリーに直接関係無いのにこういう人物を出すということは・・・・・
作品的には、かなり重厚。
「〜ハネムーン」がまだ先の作品なので、再婚はまだかと思っていたが、前作でプロポーズされたおばちゃまは、本作のラストでめでたく結婚式をあげた。
最後に作品中の彼女の言葉を一節。ある女性が、自分の人生に今まで一度もハッピーエンドが無かった、何故!?と嘆くのに対して彼女はこう言う。
「ハッピーエンドなんていうものはないからよ。ハッピーな人間がいるだけなのよ」