ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲

ヴァイオリン ヘンリク・シェリング
ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
この曲はとりあえず大好きなシェリングで聴いてみたかった。ただし数種類ある録音の中どれを選んでいいかわからないので、世評では一番おとなしいといわれるこの盤が廉価でもあり購入。
ヴァイオリンと言う楽器は表現の幅がとてつもなく広い。なので、ある意味際限なく派手にできるし、同じ意味で際限なく下品にもできる。個人的にはそういうヴァイオリンはあえて堅実に弾いて欲しかったりする。
なので、一見個性を抑えているようで、実は渋いニュアンスに富んでいるシェリングの演奏が私は好きなのである。
世評ではシェリングが非個性的とか面白みの無い演奏とかよく言われるが、それはシェリングの真の価値を見抜く耳を持っていない人の言うことではないかと思う。
で、今度はこのベトコンの話だが、未だにこの曲は好きになれない。いわゆる3大ヴァイオリン協奏曲といわれているが、第1楽章第1主題が、どうもぴんと来ないのだ。あとオケのざっざっざっざ・ざ〜の不協和音の入れ方もださく感じるし・・・
ああ、私のほうがこの曲の価値を見抜く耳をもっていないのだった(自爆)