(載せそびれていた昨年12月に書いた文章ですので、タイミングがづれてます)
フィンランドと言う国は、ハンガリーと並んで言語的に非ヨーロッパである事から、以前から興味があり、随分前にシベリウスも何枚か買っていたのだが、交響詩「フィンランディア」の冒頭を聴いて「通俗音楽じゃん!」等と思ってしまい、あまり熱心に聴かなかった。
しかし「カレワラ」というフィンランドの国民的神話(民族叙事詩)をモチーフにした曲がある、と言う事を知ると(いや、たぶん知ってはいたんだろうが、当時は興味が無かったのだろう)持っているシベリウスの中で、そういう曲を探して聴いたりし始めてしまう(現金なものだ)
レンミンカイネン組曲から「トゥオネラの白鳥」「レンミンカイネンの帰郷」また、交響的幻想曲(交響詩)「ポホヨラの娘」等が手元にあった(フィンランディアやヴァイオリン協奏曲にカップリングされていたもの)
で、聴いてみると、散々ワーグナーを聴いた後のせいか、びっくりするほどワーグナーの影響が強い事に気付いた。
もともと、ワーグナーの影響を受け、オペラを志すも、資質の違いを感じて管弦楽に転向したらしい。
勿論、ワーグナーに無い、フィンランド的な北欧情緒がたっぷりなので、これはこれで、素晴らしいものだと思う。
ちなみに、岩波少年文庫の「カレワラ物語―フィンランドの神々」を入手済みたが、いつ読めるかわからない。