ヴァンスカのブルックナー交響曲第3番

ブルックナー 交響曲第3番(ノヴァーク2版)(アダージョ:1986年版)
ヴァンスカ指揮 BBCスコティッシュ交響楽団(2000)
「ロマンティック」の時に触れた、ヴァンスカのブル3である。「ロマンティック」は改訂版だったが、こちらもある意味問題のある(笑)中途半端なノヴァーク2版である(我が家にある2版は、朝比奈隆、マタチッチ、アーノンクール
こちらもヴァイオリン左右配置で、大編成なので「ロマンティック」ほどではないが、各声部の絡みは楽しめる。
やはりしっとりとした演奏で新鮮だが、しっとりしすぎて例えば第1楽章の序奏の伴奏がほとんど聞こえないのはまずいだろう。
アダージョのみ2版の前年の異稿だが、こちらは2版以降に無くなってしまった「タンホイザー」からの引用があるために採用されたか?第1版はやりたくなかったが「タンホイザー」からの引用部分はやりたかった、ということか?これはこれでありであろう。