アンドレーエのブルックナー 交響曲第6番

ブルックナー  交響曲第6番
アンドレーエ指揮 ウィーン交響楽団(1953)
アンドレーエのブルックナー交響曲全集である。
この曲は、チェリビダッケのように徹底的に緻密に掘り下げた演奏をするか、レーグナーのように速めですっきりした演奏をするか、どちらかに徹底したほうが曲の欠点が目立たないのであるが、アンドレーエはレーグナーのように速いテンポで、さらに小細工無しの、チャーミングさをあえて捨てた直球勝負一気呵成の演奏で、この方法もなかなか効果的である。アンドレーエにつきものの若干のテンポの変化も、今回は身を潜めているのも好ましい。