ブルックナー 交響曲第1番(リンツ稿)
アンドレーエ指揮 ウィーン交響楽団(1953)
アンドレーエのブルックナー交響曲全集である。
ブルックナーの初期の交響曲は、0番とヘ短調(00番)は好きなのだが、1番、2番はどうも面白くない、というのが今までの個人的な考えなのだが、アンドレーエの演奏を聴いてみると、他の指揮者は3番以降の方法論で1番、2番を振っていたのではないか、と思えてくる。ブルックナーは3番で大変身を遂げた。だから、それ以前の1番、2番を3番以降と同じように指揮するのは間違っていたのではないか。
アンドレーエのように速めのテンポの一気呵成の演奏の方が、よほどこの曲の面白みが伝わる気がする。