ABBA の フリーダ(アンニ=フリッド・リングスタッド)の話

ABBAといえばやはりアグネタの印象が強いのは事実だが、ネット上で実質リードボーカルはアグネタだ、なんて意見を見ると腹が立つ。
そもそもなぜABBAがあの4人になったかというと、勿論2組のカップルだからなのだが、男性二人のユニット、ビョルン&ベニーのアルバム録音にバックコーラスとして参加した際に二人が同時に歌った時に生まれたマジックに男性二人が感動したからだ、というのをどこかで読んだ気がする。
アグネタの声は前に出る強い声質を持っていて、それが強味でもあるのだが時には弱点になる場合もある。それがフリーダの柔らかい声質と混じる事によって丁度良いバランスになるのだ。だから、フリーダはアグネタ同様、ABBAにとっては無くてはならない歌手なのだ、と強く強く主張したい。
フリーダがABBAにおいて単独のリードを取る曲はけっこうあるが、有名曲だと(ネット情報)
Fernando (1976)
Money, Money, Money (1976)
Knowing Me, Knowing You (1977)
I Have A Dream (1979)

そんな中"Fernando"はそもそもフリーダのソロアルバム"Frida ensam"(1975)に収録され、スウェーデンでのみシングル発売され、のちにABBAとして再録音されて世界的にヒットしたのだが、そのオリジナル(スウェーデン語)を聴いてみると、ABBA盤はコーラスでアグネタの声が入るが、オリジナルは入らないのでどこまでも柔らかい印象で、これはこれで素晴らしい。
このフリーダのソロ"Frida ensam"を是非欲しいと思ったが、現在かなりの高値がついている。
こちらがオリジナル"Fernando"

youtu.be


こちらがABBAの"Fernando"

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