セミラミスとセミラーミデ

押し入れの中に入れてある、キャスター付きの文庫用本棚から「エル・シードの歌」やら「中世騎士物語」(ブルフィンチ)やらを取り出している時に、小森健太朗の「バビロン空中庭園の殺人」という懐かしい本が目にとまった。バビロン空中庭園を作ったとされる、古代オリエント、アッシリア帝国の王女セミラミスをテーマとしたミステリーであるが、最近古代オリエントも勉強したので「あれ?この人出てきたっけ」と思って読み返してみても出てこない。
調べたら伝説上の人物だとか。(モデルはシャムシ・アダド5世の妃サム・ラマト)
しかし、長い間実在と信じられてきたようで、彼女をモチーフにした演劇や歌劇が多数作られたとの事。
なんと、ロッシーニも「セミラーミデ」というタイトルでオペラ化しているではないか。
ロッシーニ渾身の作品ながらも、歌唱が難しいために、当時以降は1990年まで全曲演奏が無かったとか!!すごい。
手持ちのCDにロッシーニ序曲集があったはずと思って調べたら収録されてなかった(涙)


舞台の映像が無いので、当たり役だったジョーン・サザーランドのガラより
(サザーランドは若干の省略がある版で大当たりして、このオペラの復活のきっかけを作った)

いろいろ勉強したことが、いろいろな方面につながっていくのは楽しいな。