禁断の惑星

ビデオでは所有しているが、DVDが安売りされていたので購入。こういう作品を見るとSF映画って何だろうと思う。映画は映像表現であるから、もちろんSF小説とは微妙にその価値観は違ってくるだろう。しかし、あまりに映像表現に頼りすぎて、ただただ見た目に派手派手しかったり、最新のSFXがどうとかっていうのも、SFの本質から離れているような気がする。しかし、そうなるとSFって何?という問題になり、これはこれで難しい問題だ。若い頃は「スペースオペラはSFにあらず」などといきがっていたが、今では、その存在価値がわかってきた。そんな中、もしかして古今のSF映画の中で自分の中ではこの「禁断の惑星」がベストかもしれない。「地球の静止する日」はかなりいけてる。「惑星ソラリス」はあまりに深すぎる感がするし、スターウォーズは問題外、デューンも(めちゃ好きだが)もっといい感じに映画化できたような気がするし、「ブレードランナー」「2001年〜」も「SF映画として・・・」となると、ベストには推せない。未知の惑星、未知の科学、潜在意識と現在意識、そしてその現実化、つまりは、私の好みなんだけどね。そうか、マトリックスがあそこまでエンタテーメントでなかったら、ベストだったかも。そうそう「幼年期の終わり」を完全映画化したらこれはベストだ!