David Crosby

私はどちらかというとブリティッシュ・ロック派であった。アメリカン・ロックのフォークやカントリー、また南部系の泥臭い感じは苦手であった。しかし、C,S,N & Y は(主に4 Way Streetではあるが)聴いていたし、スティルスのバッファロー・スプリング・フィールドも聴いてはいたのだ。ジャズ喫茶のバイト時代、その店はけっこうロックもあったので、自分が不得意なジャンルのレコードは随分そこで聴かせてもらったものだ。
で、"4 Way Street"では、いかにもナッシュらしい素朴なかわいらしさの"Right Between the Eyes"や、いかにもベタの王道、ニール・ヤングの"Cowgirl in the Sand"を好んで聴いていたのだが、それにもましてデヴィッド・クロスビーの"Triad"の不思議な魅力にははまっていた。フォークともなんともいえない東洋思想的諦念感とでもいうのか、ほんとに不思議な曲を作る人だと思い、いつかこの人をちゃんと聴き込みたいなと思っていた。(未だにいつになるかわからないが)
で、そのジャズ喫茶で「クロスビー&ナッシュ」のアルバムを(たぶん3枚とも)聴いたのだが、特にその東洋思想的諦念感満載のレコードがあった気がする。表ジャケットは覚えていないが、裏ジャケが、彼ら二人が空かなんかを見上げているのを下から撮った写真がハレーションをきつくしてほとんど白くとんでいるやつ(もしかしたら、そういうイラストだったかも)・・・・いや、まさかクロスビーのソロだったか?(If I Could Only Remember My Nameとごっちゃになってる?)記憶が風化している・・・。
で、それをまたいつか聴いてみたいのだった。
そうそう、昨日書いたリタ・クーリッジがスティルスとナッシュと三角関係になりそうになり、それがC,S,N & Yの解散の一因だったなんて、初めて知った(ほとんどの原因はスティルスとヤングの不仲だろうが)