ワーグナー トリスタンとイゾルデ

クライバーの「トリスタンとイゾルデ」は発売当初たまたまエアチェックしていて何回か聴いていた(現在手元には無い)ので、なんとなくCDでは買いそびれていたのだが、意を決して購入(輸入盤)
しかし、反則ながらやはり「前奏曲」と「愛の死」のみとりあえず聴く。となると例のはしごが始まる。
1.全曲盤から「前奏曲」と「愛の死」クライバー指揮ドレスデン国立管弦楽団(1982)
2.全曲盤から「前奏曲」と「愛の死」フルトヴェングラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団(1952)
3.「前奏曲と愛の死」 クナッパーツブッシュ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(1962)
クライバーは極上の美しさで、ソプラノのプライスも、私の嫌いなタイプのワーグナー・ソプラノでは無く、大変可憐なのがいい。
フルトヴェングラーも、やはり晩年だけあって、落ち着いた中にも推進力と美しさが同居する名演。
両方とももしかしてクナよりいいか?と恐る恐るクナを聴いてみたら、やはり別次元だった(笑)美しさ等でクナがかなわない部分もあるかもしれないが、もう別世界から聴こえてくるとしか思えないこの音の仕上がりは、誰にも凌駕できないだろう(好みの問題だけどね)