「椿姫」はなぜ椿?

せっせとヴェルディを聴いている狭間の閑話休題。
「椿姫」はあまりに有名で、若い頃けっこう聴いているので、最近はあまりすすんで聴こうとはしないのだけれど、その分まだまだ知らない事があった。
そもそも「椿姫」は小デュマの原作「椿の花の貴婦人」から来た日本独自の呼称であり、ヴェルディのオペラのタイトルは「ラ・トラヴィアータ(堕落した女)」であり、ヒロインは「ヴィオレッタ(すみれ)」であり「椿」とは直接関係ない。
あらすじ紹介などで、ヴィオレッタがアルフレードに再会を約束する時に「この花の枯れた時に」と言って「椿」を渡す事になっている場合が多いが、正確には単なる「花」である(違ってたらごめんなさい)
なんで、こんな事を書いているかと言うと、「椿姫」はなぜ椿?と、ふと疑問を持ったのだが、それはヴェルディの「椿姫」を見てもわからない、ということなのだ。
なので、原作を調べてみたら・・・・・
なんと、「椿姫」は通常は白い椿を身につけているのだが、「あの日」の期間は赤い椿に変えるのだそうな。けっこう露骨な表現で「客」に受け入れ可能期間を提示していたというわけだ・・・・高級娼婦だという認識はあったつもりだったが、なんかびっくりした(汗)