ブーレーズの「かかし王子」「中国の不思議な役人」

バルトーク バレエ音楽「かかし王子」
ブーレーズ指揮 シカゴ交響楽団(1991)
ブーレーズバルトークBOXである。劇場から却下された「青ひげ公の城」が、この曲の成功で陽の目をみたという、ある意味バルトークの出世作である。
ストーリーは、暗喩に満ちたメルヘンといったところか(詳細は検索してください)
出世作だけあって大変聴きやすいが、けっして通俗に流れることはない。やはりこれは傑作なのだろう、っていうか、私はバルトークが好きなのだな。アナログ時代、何かの室内楽を聴いてえらく感激した覚えがあるが、それがなんだったのか思い出せない。今回の「バルトーク制覇」で、その曲に出会えればいいのだが。

 

バルトーク 「中国の不思議な役人
ブーレーズ指揮 シカゴ交響楽団(1994)
ブーレーズバルトークBOXである。バレエ音楽とされる事があるが、パントマイムの為の付随音楽である。あらすじは、かなり難解でペシミステッィクというか、退廃的というか、エロティックというか、グロテスクというか、しかし、バルトーク自身は「生命力への賛歌」として捉えていたらしい。
内容からして「かかし王子」よりもバルトークのアグレッシヴな特性が全面に出ている。これもけだし傑作であろう。