先日の「ホドロフスキーのDUNE」の中で
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2018/12/23/062150
ピンク・フロイドにアトレイデ家のテーマ、マグマにハルコンネン家のテーマを依頼した
という話があって「マグマ?知らないぞ!」と思ったのだが、実は「200CDプログレッシヴ・ロック」(2001)という本に載っているので、一度は名前を見ているはずだった。フランスのプログレッシヴ・ロック・バンドである。
プログレは、まあ細かいところは無理としても、英、独、伊、等は有名どころは押さえていたつもりだが、仏は盲点だった(アトールも気になっていながら未聴のまま)
1970年に1st発表。メンバーも結構出入りがあるようで、最初から順に聴くべきか悩んだが、上記の「200CDプログレッシヴ・ロック」に推薦盤として載っていた「ライヴ!!」(5th)で廉価のものがあったので買ってみる。届いてみたら復刻の邦盤で、これはラッキー!
さて、音楽的には緻密さや浮遊感はカンタベリーを思わせ、テンションの高さ、ヘヴィさはホークウィンドのライブを思わせる。ドラムス(リーダー)とベースの手数の多さとテンションは特筆ものである。リード楽器によるアドリブもあるにはあるが、どちらかと言うと変拍子のリフ、グルーヴで聴かせるバンドに聴こえる。創作言語によるボーカルの醸し出す雰囲気も強力である。まさに唯一無比の音楽性。
ホドロフスキーが音楽を依頼したのもむべなるかなと思うが、それ以上に、「ホドロフスキーのDUNE」を見なかったら一生聴くことが無かったかと思うと「ホドロフスキーのDUNE」を見て本当に良かったと思う。