コロシアム「ドーター・オブ・タイム」(1970)(と、レインボーの話)

2nd後にボーカル&ギターのジェイムス・リザーランドが脱退し、デイヴ・"クレム"・クレムソンが加入、アメリカ盤2nd後にベースのトニー・リーヴスが脱退、当初は旧ルネッサンスのルイス・セナモが参加するも、スタイルの違いからレコーディング中に脱退、のちにジョン・ハイズマンとテンペストを結成するマーク・クラークが加入して、このアルバムでは二人のベーシストのプレイが聴ける。そして、ジェイムス・リザーランドが担っていたボーカル・パートは、専任ボーカリストクリス・ファーロウが担っている。
ネット情報によると、1st、2ndは、ライブでの演奏をスタジオでまとめたものだが、この3rdは、初めからレコーディング目的で曲を作り演奏したものとのこと。(と言いながらも、ラストの曲がライブ音源の8分にわたるドラムソロだったりするが)
そういう関係もあろうか、1st、2ndに比べ、歌もの(それも歌い上げ系)としての側面が多くなってきている気がする。全体のまとまりはいいが、破天荒さは影をひそめた感あり。
余談であるが、ベースのマーク・クラークは、テンペストの前、一瞬ユーライア・ヒープに在籍、さらにびっくりしたのが、レインボーにも一瞬在籍していたとのこと。「バビロンの城門」録音中に解雇、「バビロンの城門」のベースはリッチー自身と後任のボブ・デイズリーが弾いている。
マーク・クラークはゴリゴリの指弾きのジャズ・スタイルだから、ユーライア・ヒープやレインボー等ハード・ロックには合わないと思うが、そこらへんなんだろうな、すぐにやめた理由は。
思い出すのが、リッチーのインタビュー映像を昔見たことがあって、彼はベースはピック弾きにこだわっていたようで、うまいベーシストでも指弾きは採用しない。しかしピック弾きでうまいベーシストがなかなかいない。とこぼしていた。その点、やはりジミー・ベインが最高だったと思うのだが・・・・・