ABBAをヘビロテして気付いたシリーズである。
ABBA "Live"(1986)はメンバーが一切かかわっておらず、海外のウィキペディアによると
"ほとんどのトラックに 80 年代のシンセ ドラムがオーバーダビングされており"
"いくつかのトラックも大幅に編集されており"
とあるので、ボーカル・トラックはそのままで、楽器の差し替えとかがあるんだろうな、とは思っていた。
が、最近、ボーカルトラックの差し替えもあるんじゃないかと思い始めた。
というのは、ABBA "Live"は大半が後に発表された"Live at Wembley Arena"(2014)から取られていて冒頭の"Dancing Queen"もそのようにクレジットされているのだが"You can dance, you can jive"の"You can dance"の「ダンス」が "Live"では「ダーンス」(これがスタジオ録音や他のライブのデフォルト)だが"Wembley"では「ダンス」と聴こえるのだ。これはボーカルパートも差し替えがあるんじゃないかと今は疑っている。しかしメンバーが関わっていないのにどこから持って来たんだろう?
ここで気づいたが、"Live at Wembley Arena"は1979年11月10日とあるが、"Live"では1979年11月としか書かれていない。このツアーでは Wembley Arena の公演は全6回で10日は最後の公演であった。つまりは、別日の音源を元にしているならまあ納得ではあるが、なんかすっきりしないな。
ちなみに悪評高い"Live"も悪い事ばかりではなく、随分前に書いたが差し替えられたベースが非常に素晴らしいのでこれはこれで聴く価値がある(最近知ったが、このベーシストはABBA結成前からベニーと活動している人でABBAの全録音でベースを弾き、その後ミュージカルにも関わったりして実はすごい人なのであった)
こちらが"Live"の"Dancing Queen"
こちらが"Live at Wembley Arena"の"Dancing Queen"