トラフィック、デイヴ・メイスンは、順番に聴いていくのが筋なのだが、前回書いたように聴き比べがしたいので、ジョー・コッカーを始め数多くカバーされている「フィーリン・オールライト」を各バージョンで聴く。
まずはトラフィックの2ndバージョンであるが、以前も書いたが私は長らくデイヴ・メイスンは「ライヴ~情念」しか知らなかったので、「フィーリン・オールライト」のオリジンるを初めて聴くのだが、オリジナルが若干のカントリー色があるジャンルレスのゆったりした感じの曲とは知らなかった。
先に書いてしまうが「ライヴ~情念」は当時のクロスオーバーブームもあったかも知れないが、リズム隊に黒人を招聘した、かなりファンク色の強い仕上がりで、歌い方もドスが利いているし、だいぶ前にこのアルバムのトラフィック時代の曲は当時のファンには不評らしいと書いたが
https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20041227/p1
私は当然「ライヴ~情念」が先なので、こちらで慣れているけれど、これだけ印象が違うと昔のファンには抵抗があったんだろう、と納得した。
次にベストに収録されている、デイヴ・メイスンの2ndバージョンであるが(ライブだったのでびっくりして調べたら、2ndはアナログA面がスタジオ、B面がライブであった)オリジナルよりリズムが強調されてロック色が強くなっている。
この曲はコードも構成もシンプルなのでより自由度が上がるインストの部分が聴きどころにもなるのだが、それぞれのバージョンの演奏者の違うので(特にトラフィックはサックスもいるし)そこを楽しめるのもいい。
トラフィックバージョン
デイヴ・メイスンの2ndアルバムのバージョン
「ライヴ~情念」やっぱりこっちのリズム隊がかっこいいな。