これも若い頃聴きそびれた音楽の回収にあたるのだが、若い頃ティム・ボガートのベースに似ていると周りから言われたことがあって、気にはしていたのだがそのままになり、CD時代になってからもついつい後回しになっていた。というのも公式アルバムはセルフタイトルのスタジオ盤(1973)と日本でのみ発売が許可された「ライヴ・イン・ジャパン」(1973)の2枚しかないのだが、この「ライヴ・イン・ジャパン」が常に高値がついており、どうせなら両方いっぺんに聴きたいし、ということでタイミングをみはからっているうちに幾星霜(笑)今回なんとか手に入れられそうな値段だったので購入した。
個人的にはこういうベースとドラムがギターと対等に渡り合うアドリブ多めの音作りは好物中の好物なので、なんでこのバンドが続かなかったのだろう、と思うのだが、本来1969年に結成するはずだったのがジェフ・ベックの交通事項等諸事情によりここまで延びたという事で、やはり遅きに失した感は否めないか。次のジェフ・ベックのアルバムはもうフュージョン色の強い「ブロウ・バイ・ブロウ」だもの。(他にはジェフ・ベックは常に2枚で解散説とかティム・ボガートととの喧嘩説(たぶんこれが正しい)とかある)
ちなみに私とティム・ボガートが似ている問題であるが、当時は私もブースターを掛けてバリバリ弾いていたのでそこらへんが似ていると思われたんだろうが、彼は指弾き、私はピック弾きなのでおのずとフレージングやおかずの入れ方も違うので、音のうるささだけが似ていたのであろう。
ライブの「迷信」の映像。2:20あたりからの3人の絡みはやはり凄い。