〈少女小説〉ワンダ-ランド 明治から平成まで

図書館で見かけて目次に「赤毛のアン」や「あしながおじさん」があったので借りてしまう。これもいろいろと勉強になった。
寡聞にして、吉屋信子も松田瓊子(なんと野村胡堂の娘!)も令丈ヒロ子氷室冴子も知らなかった(汗)不勉強でごめんなさい。
やはり個人的にはどうしても「赤毛のアン」や「あしながおじさん」についての記述が興味がある。
村岡花子の功績は"bosom friend"を「腹心の友」マシュウの口癖"Well now"を「そうさな」と訳した事だ、というのは非常に納得。
また「あしながおじさん」は当時の世間の「女性が大学へ行くと女性らしさに使うエネルギーが頭脳へ行って結婚ができなくなり子供が生まれなくなる」というトンデモ理論の圧力に対して「大学へ行っても幸せな結婚ができる」という主張であった、というのは目から鱗だった。