COOK(1974)

P.F.M
イタリアン・プログレの雄、P.F.M のライブ。これも、長いこと入手不可だった。P.F.M は別のアルバムから揃える手もあったが、どうしても、これから欲しかったので、再発されるまで待っていたのである。やっと徐々に集められそうである。ロックがクラシックを素直に取り入れた場合、ブリティッシュ・プログレよりイタリアン・プログレの形になるのではないか?なんといっても、ハイドンモーツァルト以前は、クラシックの本場はイタリアである。ドイツ人が、ソナタ形式だ、無限循環だ、12音だ、等と言って、クラシックを、袋小路に追い込んでいった間も、ひたすら朗々とオペラを作り続けたイタリア人である。イギリスなぞ、移住したヘンデルを始祖と仰がねばならないほど、実はクラシック後進国だったりする。もうこれは、血と伝統であろう、超絶テクも、ブリティッシュ系とどこか次元が違う。聴く人間に押し付ける印象は微塵もなく、どこまでも明るい響きは、地中海の海と太陽を思わせる。とにかく、セレブレーションが、涙が出るほど懐かしい!先ほど言ったことも、この3連ハードロック的なリズムの同傾向の曲、ジェネシス「ザ・ナイフ」ライブ・バージョンと、聞き比べれば、おわかりに成ると思う。