探偵!ナイトスクープ

毎度のことながら当地には遅れて入るので、すでにご覧になった方も多いと思うが、すごい話があった。
依頼者(70歳)の娘がアメリカ在住なのだが、そのアメリカの知り合いの父親(太平洋戦争で沖縄で戦ったという)の遺品の中から日本の戦前のアルバムが見つかったという。その知り合いは、その娘が日本人というだけで、なんとかしろとその娘にあずけ、その娘は依頼者である父親に託し、依頼者は番組に依頼する。
結論から言うと、アルバムは沖縄から岡山の山中の尋常小学校へ赴任した先生のもので、赴任2年で死亡、アルバムに写っている奥さんや長男、次男もすでに亡くなり、先生の死後生まれた三男の手にそのアルバムが帰ってきた。先生の奥さん、つまり母親は2年前に死亡する直前まで、そのアルバムの事を語っていたという。当時防空壕にしまっていたのが、捕虜になったおり米兵が防空壕を調査した時に持ち去られたらしい。
これはとてつもない偶然が重ならないと起こりえないことである。
その米兵が、わざわざ身も知らずの日本人のアルバムを大事にとっておいてくれたこと。
その米兵の娘(息子?)の知り合いに日本人(依頼者の娘)がいて、それを託したこと。
その娘が日本の父親にそれを送ったこと。
そして依頼者がナイトスクープに応募したこと。
岡山の教育委員会に情報が残っていたこと。
沖縄の教育委員会には情報がなかったが、アルバムに写っていた長男がやはり教師で、そちらの情報が残っていたこと。
惜しむらくは、2年前に亡くなった奥さんの手に届けられなかったことだが、あの世でよろこんでいるかも知れない。アルバムをとっておいた米兵もあの世でほっとしてるかも。